参考書籍<ライティング>② 伝わる・揺さぶる!文章を書く

「あなたの話は「なぜ通じない」のか」がなかなかためになったので、「伝わる・揺さぶる!文章を書く」山田ズーニー (PHP新書)も読んでみた。

 

結論からいうと、ためになる部分もあるが、総じていまいちだった。

 

どちらかと言うと、文章を書くためのノウハウと言うよりは、コミュニケーションにおいて大切なことが書かれた本だと思う。

 

そして、コミュニケーションにおいて大切なことが書かれた本として考えると、「あなたの話は「なぜ通じない」のか」の方がわかりやすい。

 

ただ、もちろん実践的に役に立つ内容もある。

 

例えば、議事録の書き方だ。

 

議事録と言うのは簡単なようで、何を書けばいいのかよくわからなくて、ただ、会議で目立つ意見を記録しておくものになっていることが多いと思うが、この本では、そんな議事録の書き方がわかりやすく記載されている。

 

軽く触れると、まず書くべきは会議の①「議題」で、これが議事録のキモであるとのこと。そして、この「議題」を「問い」のかたちで書くことにより、その問いの「答え」が、つまりはその会議における②「決定事項」になるのだという。

 

そして、その「問い=議題」と「答え=決定事項」の間に、③「会議の流れ」=「問い」をどんな手順で・方法で検討したのかを記載して、④「議事の要点」=「問い」に「答え」を出すうえで、何を大事にしたかを書く。(③④に関しては、優先順位をつけて大きなものから3つ程度書く。)

 

上記の4点に加えて、必要事項である、会議の日時と場所、出席者などを書けば、良い議事録になるという。

 

確かに、書かれているとおりに実践できれば、会議の内容がわかりやすく共有できる議事録が書けそうだ。

 

「議事録の書き方」が解説された書籍は見たことが無かったので、興味深く、この部分は参考になった。